■合宿 | |
◎平成22年全国中学・高校連盟本部合宿 |
8月4日より6日まで、香川県の少林寺拳法連盟本部において、全国より39校、452名の参加を得て全国中学高校本部合宿が開催されました。 数年後のインターハイ種目化に向けて、単なる技術面での競技性のみにとらわれることがないよう、少林寺拳法が楽しい理由を再確認にするという意図でプログラムが企画されました。 連盟会長・専門委員長・各指導員による講義のほか、資格別に演武を組成し、グループ別にお互いに評価しあい、演武技術の向上を目指すとともにコミュニケーション力や問題発見力も高めました。 中には率直かつきびしいアドバイスがやりとりされるなど技術力だけではなく、関心や意欲の高さが伺えた。日程を追うごとに基本、技、演武、運用法、演武評価と到達度を上げていき、毎日の日程の最後には専門部競技力向上委員によるトレーニングを行い、基礎体力、競技力向上をはかりました。 合宿期間中は全国大会直後で大変な猛暑でもあり、多くの体調不良者が想定されたが、ほぼ全員がすべての内容をこなし、高いモチベーションと達成感を得たようでした。 |
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合宿に参加した東京富士見丘学園の生徒の感想を紹介します。 私は今回の本部合宿参加にあたって絶対に解決したい問題がありました。それは、本部合宿前に埼玉で行われた全国大会に出場して思うような結果が出ず、「一体今の自分に何が足りないのか、心動かされる演武とは、どんなものなのか」という事を普段とは全く違った本部合宿という貴重な場で、少しでも解決のヒントになるようなものを感じ取っていきたいというのが私の一番の目標でした。 そして実際に本部合宿を迎え、一日中少林寺拳法に触れて、一度も組んだことのない人と相対になって技の練習や演武をし、討論の中でお互いの少林寺拳法に対する意見を交換し、色んな先生方の指導や講義を受けました。その中で私は、疲労が溜まり疲れて気持ちが折れそうな時に、同じ環境で同じ練習を頑張っている周りの同士の真剣な眼差しに励まされ、合宿を通してすぐに仲が良くなった他校の人達と声を掛け合って、その日の練習を一つ一つやり遂げていく事が出来ました。 そんな本部合宿の中でも他校の人と三日間という短い時間で一つの演武を作り上げたという事が、やはり一番貴重な体験になったのではないかと感じています。それは、運歩や柔法の一つをとっても自分の知らなかった倒し方や固めの方法があり、学校が違うだけで自分の少林寺拳法とこんなに変わるのかという、そのギャップに驚きました。 色んな先生方や同士達と様々な交流や練習を通して、私には自分の演武に対して様々な交流や角度から見るという事が足りなかったと思いました。構えをすごく気にする先生や、間合いをこだわりとされている先生方に指導を受け、今までとは全く違った方法で演武をしていく中で、人の心を動かすことの出来る演武というのは自分のこだわりだけでなく、どんな角度から見てもうまいといってもらえる、気合一つで見てみたいと思われる様な演武なのではないかと思いました。そのために高校生の演武として必要な物と自分に足りない物をもう一度じっくり考えなければいけないと感じました。そして、この本部合宿で高校を卒業しても少林寺拳法を続けて、もう一歩上に進んでみたいと思いました。今までの私にとってもこれからの私にとっても、本当に良い経験になったなと思いました。 |
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